グラブル感想 : ハンサムゴリラが良コメディで満足
「何だコレは」
そうそれが第一印象だった
そりゃ期待してなかったんですよ
ゴリラですから
思えば正月のジョヤとかも個人的にあんまり楽しめなかったので
グラブルのコメディは地雷かな・・・と思ってたのですが
(リミュエールグルメは除く)
良かったですハンサムゴリラ
基本ストーリーはシンプルで
ルナールというキャラが初めての絵物語(同人誌)を出す、
それだけ
ファンタジーに同人誌即売会ネタって時点でふざけてるんで不安でしたが
グラブルならではのストーリーで面白かった(*´ω`)
小ネタで楽しませながら
しっかりしたテーマを盛り込んだラストへの構成はさすが
というと大げさ?個人的には感心しました
またハーヴィンってキャラ数が少ないのですが、
こーやって見ると個性豊かなメンツが揃ってるんだなーと思えたり
久しぶりに楽しいイベントでした
子供キャラ(ハーヴィン)とひたむきさの親和性
ハーヴィン族たちが同人誌即売会に向けてがんばるという
なんともシンプルなストーリーですが
ハーヴィンたちが時に迷走しながらひたむきに
創作活動をがんばるってのが良かった
子供ルックスのキャラってひたむきさと相性がいいですな
普通のキャラクターがやるより
かえっていい効果が出ていたような気がします
これが父性か
意外と一貫したテーマ
徹頭徹尾ふざけてるシナリオに見えますが
読後感いいんですよね
なんでかなーと考えてみるとやっぱりテーマがちゃんとしてるよなーと
ルナールの寂しい過去と、恵まれてるのに前へ進まない今との対比
耽美物作家という夢と世間の目の対比
本当にやりたいことで認めてもらうことの喜び
友達への感謝
こーいうのがきっちり描かれていて
かつキャラクターもイキイキしてたので読んでて楽しかった
テンポもよかったしね
生活感のあるキャラたち
グラブルのキャラって基本生活部分がイマイチ分かりずらいのですが
ハーヴィン達は何となく生活感がありますね
というか似合う
ルナールに引っ張られてかもしれませんが
栄養剤とか締め切りとか校正とか割烹着を着た〇〇さんとか
似合いすぎて和む
幅広い小ネタ
幻覚が見えたためにチンピラをゴリラと勘違いして
逆上させまくるというお約束ネタ
即売会のおっさんたちを純粋さであるいみ傷つけるという
ネタ
グラブルのきれいな絵とハーヴィンでやられると
なんか良かったです
メ「お客さん全員男の人だよ?
女の子の読む書物なんだよね?」
マ「きっと皆さんお父さんたちなのでは?」
メ「そっか、なるほど。優しいね。(*´ω`)」
って
|ヽ∧_
ゝ __\
||´・ω・`| > やめなよ
/  ̄ ̄ 、ヽ _______
└二⊃ |∪=| |─── /
ヽ⊃ー/ノ  ̄
ゲームならではのストーリーの解決
ラストでルナールたちは会場から追い出されそうになります
会場の主催者が芸術家かぶれの頭でっかちだったからです。
「こんな程度の低いものが出回ると芸術が汚れる!(要約)」
それに対してルナールは一度は諦めそうになるも
友達の助けを借りて、(そして例の栄養剤の力も借りて)
立ち上がります。
ザーリリャオー「もう一度議論して、彼を説得しましょう!」
ここでどうやって説得するのか!?
漫画やアニメならクライマックスですよ
サラリーマン金太郎のように命を懸けて相手に自分を認めさせるのか!?
美味しんぼのように「もう一度明日ー」と策を弄するのか!?
素晴らしい同人誌を見せて相手に良さを認めさせるのか!?
グラブルの!
ルナールたちの出した答え・・・!
それがっ!!
ゴリラ戦
何を言ってるんだか分かりませんが
ゴリラ戦です
ゴリラを倒せば説得したことになります
ハッキリ言って意味不明ですが
ゲームならではのシナリオって感じでしょうか
勢いがあってよかったです
良いラスト
「一冊しか売れない」ではなく
「一冊も売れてしまった」
なんだか共感できますね
自分の本当に好きなことで達成した一歩は
仕事での大きな成果よりも自信につながるものですし
たとえ描いたものがアレでも
たとえアレでも!
いいじゃないっすか好きなんだから!
喜んでるルナールを見るとなんだかこっちも泣けてきます
まあ描いたのはアレなんですが・・・
それでも、売れっ子商業作家が
本当に自分のやりたいことで手に入れた1冊の売り上げに
喜ぶってのがいいじゃないですか
お金じゃないんすよ
「この50ルピは宝物ね」
いいセリフです